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小林よしのり
2020.12.9 10:31日々の出来事

ウィルス干渉について

モーニングショーで専門家が「コロナの方がインフルエンザ
より感染力が強い」と言った。
なんという馬鹿だ!これだから専門家は無知なのだ!

インフルエンザ流行期の年間の患者数は1200万人である。
これは病院の定点観測だから、わしのように病院に行かない
で治す者は2倍はいるだろう。
すると患者数だけで2400万人である。
さらに感染者となると4000万人と考えてもおかしくない。

玉川徹がコロナは無症状がいると言っていたが、冗談じゃ
ない、インフルエンザも無症状者が膨大にいる。

さて、とことんPCR検査をして「見える化」した新型コロナ
の感染者数(実は陽性者数)は現在、累計16万3262人
である。たった16万人なのだ!
PCR検査を受けていない感染者は何人いるか分から
ないが、インフルエンザには遠く及ぶまい。

もし感染症対策をしてなかったら、新コロの感染者数は
もっと増えたか? 少しは増えただろう。
現在の新コロの死亡者数は累計2381人だが、感染者数
が増えれば、これも少しは増えたかもしれない。
だが、新コロの死者は、ガンが原因でも、肺炎が原因でも、
交通事故が原因でも、すべて新コロの死者としてカウント
されている。
おそらく新コロの死者数は、純粋に数えれば、1500人
程度かもしれない。

インフルエンザの直接死3000人、間接死10000人には
遠く及ばないのだ!

さらに新コロの場合、感染対策をしなくても、絶対に
重症者数も、死亡者数も、増えない!
なぜなら、新コロの場合、全世代の感染者数の一定の
割合が重症化し、死亡するわけではないからだ。

新コロでは、子供と若者が死なない!
これはインフルエンザと決定的に違う!
その原因は子供と若者の細胞は、ACE2という受容体が
少なくて、新コロウィルスのスパイクをキャッチできない
からだ。

そこを考えると、いままで子供や若者まで殺していた
インフルエンザがいかに強毒だったかが分かる。
いままでは人間の細胞が、インフルを必要としていた
のだろう。
少ないはずの子供のレセプターでも、インフルのスパイクを
捉えていた。
主観を人間に置くか、ウィルスに置くかで、見方は全然
変わる。
専門家や医者は、そんなことを考えてもいないようだ。
来週18日発売の『コロナ論2』を読めば、ウィルスの秘密
が分かるだろう。

現在起こっていることは、「ウィルス干渉」以外にあるまい。
人間にとって(特に日本人にとって)、
強毒なのはインフルであり、新コロは大した
脅威ではない!
東アジアの民の細胞が新コロを選んだのは、自然の摂理
からして必然であるが、とてもありがたいことだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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